高塚猛,中谷彰宏「抱擁力―なぜあの人には「初対面のキス」を許すのか 喜ばれるキスの50の方法」
白鳥「ブログを読んでくれているおともだちのみんな、こんにちは!
強く気高く美しく、カモ文化学園の白鳥(しらとり)先生とは私のこと、白鳥です!」
アヒコ「白鳥先生、お久しぶりです!こんなに長い間、いったいなにしてたんですか?」
白鳥「先生ちょっと「艦これ」にハマっていたのよ。
結構これやってると時間取られちゃって。
でももう大丈夫!
これ以上こんな運ゲーやってられないって、やめちゃったわ!
本当は大和と明石が手に入るまではやりたかったんだけれど…。
そういえば最近、瑞鶴改二も登場したみたいね、瑞鶴はお気に入りだったから改二にするところまでは…。
…あら?何の話だったかしら?
ああ、そうそう、読書の秋ということで、今日は秋の夜長の読書にぴったりな本を紹介しようと思うの。
2002年出版だから少し古い本なんだけれど、高塚猛,中谷彰宏「抱擁力―なぜあの人には「初対面のキス」を許すのか 喜ばれるキスの50の方法」よ。
」
ガチョオ「うわ、うさんくさっ!
さすが白鳥先生の紹介する本やな、題名からしてあれな感じで。
英語の題名も「How to Make a Happy Touch」ってあやしいし」
アヒオ「よりによって中谷彰宏ですか…。
しかも表紙の中谷さん、若いな。
でも先生、もう一人の著者が福岡ダイエーホークス社長高塚猛ってあるんですけれど、どうしてこの二人の本で題名が「包容力」ならぬ「抱擁力」になってしまうんですか?」
白鳥「そうね、まずは高塚猛さんが何者なのかから見ていきましょうか。
まあ、そんなことしなくても「高塚猛」で検索すれば一発でどんな人かわかるんだけどね!」
ガチョオ「先生、それを先に言っちゃうと、オチまで読めてしまうと思うんですけれど……」
白鳥「ガチョオ君、細かいことは気にしちゃあだめよ。
ウィキペディアを一部引用してみるわね。
東京都立一橋高等学校からリクルート入社。
リクルート時代は、22歳で福岡営業所(現・九州支社)の所長に抜擢後頭角を現し、大阪支社営業課長、関連事業準備室課長等を経て、就職情報事業部次長や住宅情報事業部次長を歴任し、29歳でリクルートが経営再建を引き受けた岩手観光ホテル(現・岩手ホテル&リゾート)の取締役総支配人に就任している。
岩手県内にあるダイエー関連ホテルの経営再建に成功した手腕を買われ、1999年よりホークス球団、福岡ドーム、ホークスタウン(シーホークホテル&リゾート、ホークスタウンモールなど)の再建に乗り出した。
アヒコ「へええ、優秀な人みたいですね」
白鳥「経歴だけ見ると、確かにすばらしいから、仕事はデキる人だったみたいね。まあ、このダイエーホークスの社長時代に選手たちといろいろ確執があったのは野球ファンの間では有名よ。
「高塚猛 工藤」「高塚猛 小久保」なんかで検索すれば、いろいろ出てくると思うんだけれど、今日の本題からは少し外れちゃうので割愛させていただくわね。
興味があったらあとは自分で調べてちょうだい。
で、肝心のこの本なんだけど、すごいわよ。
題名だけでも充分おかしいんだけれど、中身はもっと狂っているから。
まえがきからしてこうよ。
初めてあった女性に、いきなりキスできる男性がいる。
しかも、嫌われるどころか、好感を持たれる、
しかも、その女性は、美人。
しかも、そのまわりの女性たちも、ニコニコ笑って、自分の番を待っている。
それが、高塚猛さんだ。
なぜ、女性は、初対面なのに高塚さんにキスをされて、ニコニコ笑っているのか。
ここに、高塚マジックがある。
どう?すごいでしょ?」
アヒコ「……。これ、本当なんですか?」
白鳥「内容はもっとすごいから驚きよ。ちょっと見てみましょうか。
女性に触れるようになれば、男性も一人前だ。
「女性にさわるときは、じわじわっと近づいていくとイヤらしいんですよ。いきなりドッと行って、相手がびっくりした時に、ちょっと手前に引いてあげると、相手はホッとしますね。
(後略)
(「女性は、引き際に愛を感じる。」より抜粋)
一応説明しておくと、この本は、地の文は中谷彰宏さん、コメント部分が高塚猛さんの話した内容よ」
アヒオ「うわあ…」
アヒコ「そんなことされたあとに、手を引かれたら、そりゃ、ホッとしますよ……」
ガチョオ「昭和の香りがただよう、清々しいほどのセクハラやな」
アヒオ「しかもこれ、本として出版されているんですよね?」
白鳥「そうよ。
この本がすごいのは、いろんな話題の中に、こういう記述があるとかいうレベルではなく、一冊まるごとこの手の武勇伝(だと本人が思っている内容)なの。
読んでいて何度「中谷、そこはツッコむところだろ!」って言いたかったことか。
さすがの美人の白鳥先生もドン引きだったんだけれど、怖いもの見たさでページをめくる手がとまらなかったわ。
極めつけはここかしら。
(前略)
「ももひざ3年、尻8年」という言い方がある。
太ももを嫌味なく触れるまで、3年の修業がいるという意味だ。
「ひざのほうから奥へ向かうから、いやらしいんです。
そういうなでられ方には危機感を感じるんです。
いきなり奥の方へ行って、それから自分のほうに寄せてきたら、ホッとするんですよ」
(後略)
(「太ももは、手前から奥ではなく、奥から手前に撫でると抵抗されない。」より抜粋)
」
アヒオ「『「ももひざ3年、尻8年」という言い方がある』って…」
ガチョオ「ねーよ!」
アヒコ「この本、中谷彰宏さんもおかしい…。
どう考えてもこんなことができるのはこの人が社長だから周囲が我慢しているだけだと思うんですけれど。
セクハラ自慢ばっかりして、この本の作者はなにをしたいんですか?」
白鳥「だからこれが「抱擁力」って言いたいんじゃないかしら」
アヒコ「……」
アヒオ「先生、この人、今でもこんなキャラでやっていけてるんですか?」
白鳥「いい質問ね、アヒオくん。実はこの高塚猛さんはこの後、大変なことになってしまうの」
アヒコ「?」
ガチョオ「そろそろオチやな」
白鳥「それじゃあ、さっきあえて出さなかったウィキペディアの後半部分を見てみましょうか。
しかし同年10月、強制わいせつ事件で刑事訴追され、ホークス関連事業の経営から退いた。その後、「社会の秩序を乱した最も許しがたい犯罪」として懲役3年、執行猶予5年の判決を受けた。
現在は、盛岡にある株式会社真珠苑の取締役会長を務めている。
こうして高塚猛さんは無事、強制わいせつ容疑で逮捕されましたとさ、めでたしめでたし」
アヒオ「まあ、そうでしょうね」
アヒコ「ああ、良かった。
そりゃそうですよね…」
ガチョオ「なんというか、キレイにオチたな」
白鳥「というわけで、世の中にはトンデモ本なんていうものはたくさんあるけれど、社会的地位のある人がこれだけ私はバカですと高らかに宣言している本はなかなかないから、古本屋で100円で見つけたら、ぜひ入手して読んでみることをオススメするわ。
…というわけで、私たちの生きているこの世界には、まだまだ知らないことがたくさんあるということが勉強できてよかったわね。
それじゃあ、今日はこのぐらいにして、ブログを見ているお友達に、お別れのあいさつをしましょうか」
4羽「それじゃあみんな、またね〜」
しらないことが おいでおいでしてる
出かけよう くちぶえふいてさ
びっくりしようよ あららのら?
しらべてなっとく うんそうか!
おもしろ地図を ひろげよう
たんけん はっけん ぼくのまち